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【第2章】売上を安定させる基本戦略|飲食店経営力アップシリーズ

  【第2章】売上を安定させる基本戦略|飲食店経営力アップシリーズ

飲食店経営において売上の安定は、資金繰りや雇用維持、さらには新規投資の基盤となります。本章では、外食産業の最新データを根拠にしつつ、売上を安定化させるための基本戦略を整理します。





売上の基本式を理解する


売上は以下のシンプルな公式で構成されます:


売上 = 客数 × 客単価



  • 客数の増減は、立地や集客施策、再来店率に依存

  • 客単価の変動は、メニュー設計や価格設定、セット販売に依存


日本フードサービス協会(JF)のデータによると、2023年の客数は2019年比で90.9%にとどまりながらも、客単価は同103.9%となり、売上を押し上げました(JF「令和5年 年間結果報告」)。





売上を安定させる3つの基本戦略



① リピーター確保(既存顧客の維持)



  • ポイントカードやアプリを活用した来店促進

  • 顧客データに基づく誕生日特典や再来クーポン

  • ホスピタリティを重視し、接客を差別化



② 客単価アップ(1人あたりの支出増)



  • セットメニュー・コースメニューでのまとめ購入

  • 期間限定・季節商品でのプラスワン提案

  • ドリンクやサイドメニューの推奨販売(アップセル)



③ 集客チャネルの分散






外部環境を踏まえた安定化のポイント


売上を安定化させるには、マクロな外部環境の把握も欠かせません。



  • 物価上昇:農林水産省によると、2023年以降食品価格は上昇傾向にあり、価格転嫁の工夫が求められます(参考:農林水産省「食品価格高騰の現状」)。

  • 人手不足:厚生労働省の調査では飲食業の有効求人倍率が依然として高く、業務効率化やシフト最適化が課題となります(参考:厚労省「労働市場分析」)。





まとめ


売上安定化のカギは、リピーター確保・客単価アップ・集客チャネル分散の3つです。外部環境の変化に対応しつつ、自店に最適化した施策を実行することで、短期的な売上のブレを抑え、中長期的な成長基盤を固めることが可能です。



👉 次回:【第3章】コスト管理と利益率の改善|飲食店経営力アップシリーズ – 村上フードサービスコンサルティング

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